2017/03/08

CHRIS KING × Velocity A23

新ホイールです。


半年ほど前に某オークションで購入していたCHRIS KINGのハブを遂に組みました。
32Hのハブだったので、オーダー内容は「荷物を積んで走れるホイールが欲しい」
と言ってもハブは持ち込みなので、問題はリムとスポーク。
お店と相談して、Velocity A23を使うことにしました。

 で、完成したので受け取って装着。


最初はマットなシルバーのリムにする予定だったのですが、入荷が間に合わず、ポリッシュのリムで組んでいただきました。


少し派手かなぁと思っていたのですが、ハブが輝いているので結構まとまった雰囲気になったと思います。

んで、走行感は。
目立ったのは「反応の早さ」
このハブはもともとMTB向けのハブで、ラチェットのノッチ数が72あります。
(後にロード用に設計を見直し、ノッチ数が45のR45が出たみたいです。)
ペダルに力を伝えてからラチェットの爪がかみ合うまでのラグが非常に小さいのを感じます。
また、このノッチ数はAngry Beeと呼ばれる独特の音を奏でます。
ま、これはあんまり走行感に関係ないですが…
一応動画です。
ちなみに重量は前後クイックと専用リムテープを含めて、F/R=0.84kg./1.01kgの計1.85kg
この価格帯(10万円しないぐらいです)ではかなり重量級のホイールだと思います。
今まで使っていたホイール(ピナレロ付属のカムシンのリネーム品)とそれほど変わりない重量です。
(クイックとリムテープを考慮するとやや軽いかもしれない)

まあCHRIS KINGの良さは「乗車した時の」回転の良さだと思うので、自分の表現力では表せないので割愛します。
キングはいいぞ。

このホイールで予期せず面白かったのは、むしろタイヤとリムでした。
ちなみにリアはオフセットリムです。

このVelocity A23というリムは外幅が23mmある最近流行りのワイドリムです。
このワイドなリム幅でタイヤ断面の真円率を上げることで、空気量を増やせるってわけです。

ここに合わせたのがミシュランのpro4 endurance
今は後継のV2が出ていますね。
在庫処分品で、二本でV2一本分ぐらいの価格だったのでこれにしました。
しかしこのタイヤ、23Cしかありませんでした。
今まで自分はBRIDGESTONEのEXTENZA RR2LLの25Cを使っていたので、ロードでは初の23Cです。
タイヤメーカーも、Vittoria,Continental,BRIDGESTONEしか使ったことが無かったので初ミシュランです。

で、装着してまず思ったのが、とてもタイヤが太いです。
目測では今までのタイヤとなんら変わってないように見えます。
(ノギスを持っていないので定規で測ったところ、ピッタリ23mmでした。)

肝心の走行感は、一言で表すととても「シルキー」です。
「雲の上のような」「氷の上を滑るような」といった一種の浮遊感はありませんが、「ちゃんと振動を除いている」感触があります。
まるで地面の上に薄いゴムを敷いたような感触。
この感触はWTBのthickslickと酷似しています。
雨天時は弱いでしょうが、やはりオンロード上の走行感はフルスリックが一番だと思います。

歩道との段差などはちゃんと抜重しないといけませんが、舗装が荒れた路面や砂利道なんかは、タイヤの柔らかさを感じながら走れました。
アスファルトのコーナーでも安心して倒すことができました。
エアボリューム感は以前の25Cと比較してもあまり変わらないと思いますが、23Cタイヤなのでタイヤ重量は減っているので、漕ぎだしが軽いです。
ニップルを真鋳よりアルミにしてホイール外周部の重量を削ったりする意味が理解できました。
Velocity A23は専用のリムテープとバルブを使えばチューブレス運用もできるので、そのうち試してみたいですね。

ワイドリムでシルキーな走行感だし、ハブは丈夫で確実に回る、目立ったスペックは無いですが、良いホイールだと思います。
狙い通りの、「荷物を積んで走れるホイール」の完成形になりました。
(ただまあ万能機が欲しいならC24なんかの方がコスパは良いと思います。)

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